山梨の森で循環をあじわう。アーティスト・諏訪綾子を招へいする「山梨アートプロジェクト2022」が開催へ

「山梨アートプロジェクト2022」において、食を表現媒体とするアーティスト・諏訪綾子が循環をあじわう体験を提供する「諏訪綾子 TALISMAN in the woods 内臓であじわう循環のテイスト」が開催される。会期は10月8日〜30日。

©Hiroshi Iwasaki

 2020年度にスタートした「山梨アートプロジェクト」が今年も実施される。今年度は食を表現媒体とするアーティスト・諏訪綾子を招聘し、杉や檜の枝葉を束ねた作品《タリスマン》を通じて、循環をあじわう「山梨アートプロジェクト2022 諏訪綾子 TALISMAN in the woods 内臓であじわう循環のテイスト」が山梨県立美術館が位置する芸術の森公園内の茶室「素心庵」を中心に開催される。会期は10月8日〜30日。

 諏訪は石川県出身のアーティスト。金沢美術工芸大学卒業後、2006年よりfood creationの活動を開始、主宰を務める。欲望、好奇心、進化をテーマにした食に関する作品をパフォーミングアート、インスタレーション、ダイニングエクスペリエンスなどの手法で数多く発表し、2008年には金沢21世紀美術館で初の個展「食欲のデザイン展感覚であじわう感情のテイスト」を開催した。ほかにも活動の幅は国内外と広く、2019年からは山梨県道志村にアトリエを構え、そこで得た自然からのインスピレーションをもとに新たな表現に取り組んでいる。

 本プロジェクトで諏訪は、林業では活用されることのなかった杉や檜の枝葉を束ねた《タリスマン》(「お守り」や「魔除け」を意味する)という作品を森に関わる人々とともに制作。山梨県立美術館が位置する芸術の森公園内の茶室「素心菴」に展示し、循環をあじわう体験を提供する。

「記憶の珍味 諏訪綾子展」資生堂ギャラリー 2020
「TALISMAN in the woods」KAMU kanazawa 2021

 また、美術館エントランス「ギャラリー・エコー」では、諏訪の制作活動などを展示。アートを通じて山梨の森に親しむことができる、重層的なアプローチとなる。

 なお、本プロジェクトの関連イベントとして、諏訪によるパフォーマンスや諏訪とフォレスター・大野航輔によるトークイベント、森林や水源をテーマとしたマルシェなども実施予定。こちらもあわせて参加したいプログラムだ。

編集部

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