全国有数の縄文文化が発展し、遺跡から数多くの出土品が発見される「縄文王国」として知られる山梨県。その県内各所で所蔵されている代表的な土器や土偶が一堂に会する「縄文―JOMONー展」が山梨県立美術館で開催される。会期は9月10日〜11月6日。
「プロローグ THE "JOMON"」では、1万年以上も続いた縄文時代における土器の変遷を典型的な作品でたどりながら、石器や骨角器などの出土品も写真で紹介する。「第1章 KAWAII」では、土偶の名品の数々や、愛くるしい人面装飾付土器など、全国各地の個性的な土偶も写真で紹介。「第2章 UTSUKUSHII」では、形態や文様に美しさを見出す土器を展示する。
「第3章 KAKKOII」では、“カッコイイ”土器の実物と名品の写真を紹介。「エピローグ展開された "JOMON"」では、実物の周りを展開写真で巡らすことで、新たな縄文土器の魅力を引き出し、鑑賞者に伝える。
また、縄文遺物を撮り続けた第一人者の写真家、小川忠博によって撮影された、新しい視点による全国の縄文遺物写真や展開写真とコラボレーションさせることで、縄文文化の美術的価値を改めて知る機会をつくる。
なお、本展の開催にあわせてワークショップや、映像作品の上映なども実施される。縄文文化についてよりいっそう理解することができる内容となっているので、こちらもあわせてチェックしたい。