富士山から流れ落ちる清涼な渓流の水の恵みによって、1000年以上続く織物の町として栄えてきた山梨県富士吉田市。ここを舞台にしたアートとテキスタイルのハイブリッド展「FUJI TEXTILE WEEK 2022」が、11月23日〜12月11日の会期で行われる。
FUJI TEXTILE WEEKは昨年初回が開催。10組のアーティストによるアート展と12の機屋による機屋展示の2部で展示が構成された。2年目となる本年も、国内外アーティストによるテキスタイルをテ ーマにしたアート展「織りと気配」と、産地の歴史や現代のテキスタイルシーンを紐解く産地の展示会「WARP&WEFT」の2つを組み合わせたものとなる。
南條史生がキュレーションするアート展では、アーティストがテキスタイルを素材にした作品や、機屋との共同作業で作り出したユニークな作品を展示。「堅固な形状を半永久的に維持するはずの彫刻」という概念とは対極の、しなやかに変化し、ゆらぐ彫刻の可能性を追求するという。参加作家は、安東陽子、落合陽一、Sigrid Calon、高須賀活良、HELENE LAUTH、村山悟郎、YUIMA NAKAZATO。
いっぽうの産地展「WARP&WEFT」は高須賀活良がディレクション。過去から現在にかけて受け継がれ生まれてきた生地やプロダクトを、山梨ハタオリ産地の系譜とともに展示販売。クリエイターやデザイナー向けに生地の可能性を提案する会場も設置される。