既存の刺繍や工芸といったジャンルにとらわれない独自の手法を用いて作品を制作する沖潤子。その個展「沖 潤子 さらけでるもの」が神奈川県立近代美術館 鎌倉別館にて開催される。本展は沖にとって初めての美術館での個展となる。会期は9月17日〜2023年1月9日。
沖は、母が遺した布や糸をきっかけに独学で刺繍を始めたアーティスト。衣類やバッグなどに刺繍した初期を経て、近年では絵画や彫刻といった領域を超えた作品を展開し、国内外で精力的に作品を発表している。新進アーティストの活動を応援する公募展「shiseido art egg」では2017年にグランプリを受賞した。
本展の出品作は、いずれの作品も美術館では初公開。初期作品をはじめ、刺繍による代表作や新作、本展覧会会場のためのインスタレーションなどを通じて、その創作の全貌を目の当たりにすることができる貴重な機会となっている。