2022.5.1

東博・琉球展からキュレーターの自宅展まで。5月に注目したい展覧会

2022年5月に開幕する展覧会のなかから、とくに注目したいものを編集部がピックアップしてお届けする。*最新情報は各館公式サイトをご確認ください。

国宝 黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海波立波文様紅型綾袷衣裳(きいろじほうおうこうもりたからづくしせいがいはたつなみもんようびんがたあやあわせいしょう)(琉球国王尚家関係資料) 第二尚氏時代・18~19世紀 沖縄・那覇市歴史博物館蔵
展示期間:5月17日~5月29日
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世界初公開の作品も。OKETA COLLECTION「Mariage −骨董から現代アート−」展(WHAT MUSEUM)

展示風景より、手前はVERDY《VICK》

 WHAT MUSEUMでは、長年ファッションビジネスに携わってきたコレクターの桶⽥俊⼆・聖⼦夫妻の「桶田コレクション」を紹介する展覧会「Mariage −骨董から現代アート−」展が前期・後期に分けて開催中だ。

 前期「Mariage −骨董から現代アート−」展では、桶田夫妻のアート収集の入り口である骨董と現代美術を中心に、本展覧会で初出展となる作品や作家の新作を含む約40点を「身体」「モノクローム」「カラー」の3テーマに分けて展示。国や年代、素材も異なる多種多様な作品をひとつの空間で「Mariage(マリアージュ)」することで、作品の新たな魅力を発見する機会を提供する。ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、クレイグ・クチアの絵画《a window as a painting as a painting is a window》は本展が世界初公開だ。なお後期の「YES YOU CAN −アートからみる生きる力−」展は、8月6日から10月16日まで開催予定。

会期:4月28日〜7月3日
開館時間:11:00〜18:00 ※入場は17:00まで
休館日:月(祝日の場合、翌火曜休館)
料金:一般 1200円 / 大学生・専門学生 700円 / 高校生以下 無料

写真と絵画の関係性を問う。「写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」(アーティゾン美術館)

展示風景より、円空と柴田敏雄の作品

 石橋財団コレクションと現代アーティストが「セッション」することで新たな視点による展覧会をつくるアーティゾン美術館の「ジャム・セッション」。その第3弾が開催中だ。

 3回目となる今回は、写真家の柴田敏雄と鈴木理策がその活動の初期より関心を寄せ続けていたポール・セザンヌを起点に、現代の写真作品と絵画の関係を問うもの。柴田と鈴木による新作・未発表作品約130点を含む約240点と、石橋財団コレクションからセザンヌの作品をはじめとする約40点、計280点を超える作品を展示。柴田は藤島武二やアンリ・マティス、ピート・モンドリアン、いっぽう鈴木はギュスターヴ・クールベやクロード・モネ、ピエール・ボナールといった絵画の視点を織り交ぜることで、あらためて写真の魅力と可能性を提示するものとなっている。

会期:4月29日〜7月10日
開館時間:10:00~18:00(4月29日を除く金〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:日時指定予約制・ウェブ予約チケット1200円 / 当日チケット(窓口販売)1500円 / 学生無料(要ウェブ予約、詳細は公式ウェブサイトへ)

布施琳太郎がキュレーション。「惑星ザムザ」(新宿区・製本工場跡地)