長野県松本市の名建築とアートを融合させ、松本の魅力を県内外に発信する芸術祭「マツモト建築芸術祭」が、2022年1月29日〜2月20日の会期で開催される。
ふたつの国宝や、数々の国登録有形文化財などの名建築が存在する松本市。本芸術祭では、国宝「旧開智学校」をはじめ、昭和初期に建設された国登録有形文化財「旧第一勧業銀行松本支店」、長野県宝「旧念来寺鐘楼」ほか、ノスタルジックな趣でデザイン性に優れた建築など市内十数ヶ所の名建築を会場に、アーティストがコラボレーションする。
参加アーティストは、磯谷博史、井村一登、石川直樹、太田南海、河田誠一、釘町彰、白鳥真太郎、五月女哲平、土屋信子、 中島崇、本城直季、松澤宥、山内祥太、ロッテ・ライオンなど、世界で活躍する若手から地元ゆかりの重鎮までの十数名。それぞれの建築空間を生かした展示を行うことで、風景を一変させる。
例えば、松本出身で日本を代表する広告写真家の白鳥真太郎は、昭和の洋風建築が特徴の生家「白鳥写真館」を会場に作品を展示予定。老舗の高級料亭「割烹 松本館」では、松本出身の彫刻家・太田南海の装飾芸術を楽しむことができる。
なお、期間中には参加アーティストによるトークイベントも行われ、交流を通して市民がアートや建築に触れ合う機会となる。アートと名建築を巡ることで、「アートに寄り添う文化都市」松本の魅力を堪能したい。
