オランダ・アムステルダムを拠点に活動するピアニスト、アーティストの向井山朋子。2020年は、ゴッホ美術館から配信するオンライン・コンサートや、原美術館を舞台にした音楽短編映画など、様々な活動を展開してきた。
そんな向井山が2月21日、自身がキュレーションするオンラインのアーティスト・ショーケース「SUPER T (e)market」を開催する。
同イベントは、向井山によるスティーヴ・ライヒ『ピアノ・カウンターポイント』(1973、ヴィンセント・コーヴァーによる『Six Pianos』のアレンジ)のピアノ・パフォーマンスを核としたもの。シネマトグラファーのレニエ・ファン・ブルムレンとともに、日本とオランダのアーティストによる作品/パフォーマンスをヴァーチャルの世界でモザイクのように組み合わせ、映画的なアプローチで迫る。
参加作家は、片桐功敦(華道家)、環ROY(ミュージシャン)、高田冬彦(現代美術家、2月21日ストリーミングパフォーマンスのみ参加)、さいたまゴールド・シアター(演劇集団)、メゾン・ザ・フォー(ファッションデザイナー)、ノア・ヤンスマ(マルチメディアデザイナー)、シモ・ツェ+ジョナス・アーズランドほか。世代とジャンルを超えたアーティストが集結する。
もともと向井山は、アーティストやデザイナーらと展開するパフォーマンス+マーケットの場として、2013年から定期的に「SUPER T-market」を実施してきた。2020年には、日本とオランダで活躍するアーティストが集うパーティーを両国で予定していたが、新型コロナの影響で延期。今回オンラインにかたちを変えての開催となった。
パンデミックの現在だからこそ、つながること、そして鼓舞されることを目的とする「SUPER T (e)market」。ライブストリーミング後、アーカイブは3月11日から1年間公開される予定となっている。