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毎日数時間だけ開く会場。メゾンエルメスで向井山朋子展「ピアニスト」が開幕

東京・銀座のメゾンエルメス フォーラムで、2月5日よりピアニスト・向井山朋子による個展「ピアニスト」がスタートした。28日の閉幕まで、毎日開場時間が変わるという本展の見どころとは?

会場風景より、《Just before》(2019) ©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

 オランダ・アムステルダムを拠点に、ピアニストとして国際的に活躍する向井山朋子。そのパフォーマンスを披露する個展「ピアニスト」が2月5日にスタートした。

 自ら振り付けや演出を行う舞台作品やインスタレーション作品を発表してきた向井山。本展はそんな向井山の演奏とインスタレーションを楽しめる展覧会となっている。

 今回、会場にあるのは2つの作品のみ。14台ものピアノによって構成されたインスタレーションとパフォーマンスによる《Just before》(2019)と、東日本大震災で被災した2台のピアノが並ぶインスタレーション《ここでなく、いまでなく》(2019)だ。

会場風景より、《Just before》(2019) ©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

 向井山は今回、会期初日(2月5日)から最終日(2月28日)までの間、毎日ピアノを演奏。演奏時間は毎日1~2時間程度行われ、その前後1時間ずつを含めた最大4時間が本展の開場時間となる。パフォーマンスのスタート時間は2月5日は12時から、6日は13時から、7日は14時から……と1時間ずつズレていく。つまり、通常のギャラリー営業ではありえない深夜や早朝にもパフォーマンスは行われることになる。

レセプションでパフォーマンスする向井山

 向井山は、本展における鑑賞者を「開かれており、無防備で、可能性に満ちた作品のパートナー」として受け入れる。会場に用意されたピアノが実際にどのように演奏され、鑑賞者とどのような関係を構築していくのか。関係性だけでなく、鑑賞体験も訪れる時間によって変わるはずだ。実際に会場に足を運んで確かめてほしい。

会場風景より、《ここでなく、いまでなく》(2019) ©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

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