開館まで約1年の大阪中之島美術館。そのコレクションや建築を紹介するトークイベントが集中開催

2022年早春に開館を迎える大阪中之島美術館。その開館プレイベントとして、3つのトークイベントが集中開催される。プログラムは、すべてオンラインでの視聴が可能だ。

大阪中之島美術館 上棟の様子

 2022年早春に開館を迎える大阪中之島美術館。その開館プレイベントとして、多彩なテーマのトークイベントが集中開催される。

 大阪中之島美術館は、大阪と世界の近代・現代美術をテーマとし、大阪の実業家・山本發次郎(1887〜1951)旧蔵の佐伯祐三コレクションをはじめ、2020年時点で5700点を超える作品を所蔵している。

アルヴァ・アアルト サービングカート 1936

 まずは、大阪市博物館機構に属する6つの美術館・博物館と大阪市文化財協会学芸員が「"いま"話したいこと」を届けるトークイベント「TALK&THINK」に注目。その幕開きとなる「大阪中之島美術館コレクションスペシャル」では、コレクションを特徴づけるモディリアーニ、佐伯祐三、具体美術協会、そしてデザインの作品群について、担当学芸員がエピソードを紹介する。

アメデオ・モディリアーニ 髪をほどいた横たわる裸婦 1917

 「ビルダーズ/工事記録に見る都市再考 ~大阪中之島美術館~」は、14機関が力をあわせる国内最大規模の創造ネットワーク「クリエイティブアイランド中之島」が仕掛けるスタートアップ企画。現在建築の最終段階に入った同館の工事記録映像を特別に上映し、建築家と構造家が多角的にトークを展開する。

左から菅谷富夫、松本隆

 そして「中之島 dialogue for 2022 菅谷富夫×松本隆」では、大滝詠一『君は天然色』や松田聖子『赤いスイートピー』といったヒット曲を世に送り出してきた作詞家・松本隆と、同館館長の菅谷富夫が特別対談。歌詞を通じて時代を表現してきた松本の50年の活動を、同館の構想から現在までの約40年間に照らし合わせながら、文化と時代の変化について語り合う。

 いずれのプログラムも、オンラインでの視聴が可能。新たな美術館のこれまでとこれから、そしてその楽しみ方を知る機会となる。

編集部

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