洋服のプリントや世界中の店舗を彩る装飾としてもお馴染みの、アニエスベーによる写真。近年はトイカメラやビデオカメラ、iPhoneなど様々な機材を使い分けて多様な写真を撮影し、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭やアルル国際写真フェスティバルなど多くの写真祭への参加・協賛も行っている。
そんなアニエスベー本人による個展「5 days in Moscow in 1987」が、東京・青山のアニエスベー ギャラリー ブティックで開催されている。会期は3⽉14⽇まで。
本展では、旧ソビエト連邦の首都・モスクワへの5日間の旅で撮影した写真100点以上を国内初公開。アニエスベーは雑誌『ELLE』のため、困難な日常を送る未知の人々のなかに新しいファッションやスタイル、センスを発見することを目的に同地に赴いた。
その旅程で様々な場所を訪れ、アニエスベーは自身の記録用に写真を撮り始めた。Nikonのフィルムカメラには、街を行く人々の無数のディティールへの驚き、そして発見する喜びがとらえられている。
本展はフランスのアニエスベー マルセイユ店、アルル国際写真フェスティバルで展示され、作家としてのアニエスベーが日本国内で個展を行う初の機会となる。瑞々しい感性でアニエスベーがファインダー越しに見た世界を体感したい。
なお本展の展示作品は販売を行い、その収益の50%は日本赤十字社へ寄付。新型コロナウイルス対策やSDGs活動など、様々な活動の資金として役立てられる。