「がまくんとかえるくん」シリーズで知られる絵本作家、アーノルド・ローベル。その豊かな絵と言葉による創作を、貴重な原画やスケッチ、アニメーションで味わう日本初の展覧会「アーノルド・ローベル」展が、東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催される。会期は2021年1月9日〜3月28日。
深い友情で結ばれたふたりのかえるの物語が描かれた絵本「がまくんとかえるくん」シリーズ。日本でも小学校の教科書に採用されるなど、シリーズ最初の本が出版されてから半世紀を経たいまも世界中で愛されている。
作者のローベルは1933年にロサンゼルスで生まれ、ニューヨークで育った。87年に54歳の短い生涯を閉じるまでのあいだに、約100冊の絵本を世に送り出した。ふたりのかえるの友情を描いた4部作『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』の「がまくんとかえるくん」シリーズは、世界中で長く読みつがれている。
同展は、アメリカ・マサチューセッツ州のエリック・カール絵本美術館との共同企画で、「がまくんとかえるくん」を中心とする約30冊の絵本を、貴重な原画やスケッチ約200点とともに紹介する展覧会だ。
展示内では、アニメーション作家の加藤久仁生が、がまくんとかえるくんの日常を描いたアニメーション作品《一日一年》も特別上映。また、ポスターやチラシ、会場のグラフィック、図録、グッズなどは「PLAY! 」のアートディレクターでもある菊地敦己が担当する。
ユーモラスで温かいローベルの世界に出会える、日本で初めての本格的な展覧会だ。なお同展は、2021年4月3日〜5月23日の会期でひろしま美術館へ巡回、その後も関西や東北への巡回を予定している。