渋谷パルコ4階のPARCO MUSEUM TOKYOで、映画『エイリアン』のクリーチャーデザイナーとして知られるハンス・リューディ・ギーガー(1940~2014)と、アーティスト・空山基による2人展「H.R.GIGER×SORAYAMA」が開催される。会期は12月26日~2021年1月11日。
エアブラシを用い、人間の肉体のパーツと機会的造形を組み合わせた作風で知られるギーガー。50年以上にわたるキャリアのなかで、家具、映画のプロップ、版画、絵画、彫刻など多様な作品を発表し、『エイリアン』(1979)のクリーチャーデザインで第52回アカデミー視覚効果賞を受賞した。
本展はNANZUKAディレクションのもと、キュレーターに雑誌『kaleidoscope』編集長のアレッシオ・アスカリを迎えて開催。それぞれが制作した絵画や彫刻作品が展示される。
アスカリはふたりに多くの共通点があるとし、「驚異的なエアブラシの技巧を駆使して描かれたガイノイド(女性のアンドロイド)を通して、生と死、権力と欲望のあいだに深く根ざしたものを私たちに明示するのだ」とコメントを寄せている。
会場では、『kaleidoscope』から出版される記念書籍に加え、MEDICOM TOYから生前ギーガー本人が製作したBE@RBRICKをベースとする「BE@RBRICK H.R.GIGER 100% & 400% /1000% WHITE CHROME Ver. / BLACK CHROME Ver. 」が発売される。
加えて、同館2階のショップ「2G TOKYO」での展示のほか、8階のホワイトシネクイントでは映画『DARK STAR H・R・ギーガーの世界』のリバイバル上映も開催。ふたりの奇才が生み出す世界を堪能するまたとない機会となる。