EXHIBITIONS

最果タヒ展

われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。

PARCO MUSEUM TOKYO
2020.12.04 - 12.20

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最果タヒ『死んでしまう系のぼくらに』(リトルモア刊)

最果タヒ『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア刊)

「最果タヒ 詩の展示」(横浜美術館、2019)展示風景 撮影=山城功也

本と美術の展覧会vol.2「ことばをながめる、ことばとあるく――詩と歌のある風景」(太田市美術館・図書館、群馬、2018)会場風景 撮影=吉江淳 提供=太田市美術館・図書館

 現代詩人・作家、最果タヒの個展「われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」がPARCO MUSEUM TOKYOでスタートする。

 最果タヒは1986年生まれ。スマートフォンで詩を書き、現代の感情を繊細かつ鋭く表現する。2006年に現代詩手帖賞を、08年に第一詩集『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。続いて15年に詩集『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞する。最新刊は、詩集『夜景座生まれ』(新潮社)。

 作品発表の場は書籍やインターネット上にとどまらず、18年に太田市美術館・図書館での企画展に参加。19年には横浜美術館にて美術館初個展「最果タヒ 詩の展示」を開催した。また、京都にあるホテル「HOTEL SHE, KYOTO」での期間限定コラボルーム「詩のホテル」をオープンするなど幅広い活動が続く。

 今回の「詩の展示」は、空間全体に詩が展開された空間を、読者が歩き回り体験するインスタレーション。「作品があなたに読まれ、初めて意味をもつものであってほしい」と願う、最果タヒによる「詩になる直前」の言葉たちが集まり、鑑賞者はそれらを追いかける体験を通して、自分の心が動く言葉やその瞬間、あるいは目が無意識に読んでいる感覚に気づくような、言葉との新たな出会いが生まれる場所となる。

 なお本展は、初回のPARCO MUSEUM TOKYOに続いて、名古屋PARCO(2021年2月13日~2月28日)、心斎橋PARCO(2021年3月5日〜3月21日)を巡回予定。