ジョン スメドレー京都店でル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレの家具を展示。ホンマタカシの写真展も開催

イギリスのニットウェアブランド、ジョン スメドレーの京都店で、ル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレによる家具作品展「MADE IN CHANDIGARH」が開催されている。

ホンマタカシ Secretariat 2013 (c)Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

 イギリスのニットウェアブランド、ジョン スメドレー。京都・ 新風館にあるその店舗で、ル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレによる家具作品展「MADE IN CHANDIGARH」が開催されている。会期は12月4日まで。

 建築家のル・コルビュジエは数多くの都市計画に挑んだが、その計画が唯一実現した街が、現在世界遺産にもなっているインド北部の「チャンディガール」だ。自然と共存・共闘する普遍的な都市を目指したこの街は、建設から70年が経とうとしている。

 このチャンディガール計画を牽引したのが、コルビュジエの従兄弟である建築家のピエール・ジャンヌレだ。貧困により工具が揃わないなか、隣接するパキスタンから移住した人々によって、伝統的な家具製作の技術的指導を行うことに構造的な解決を見出した。

 ジャンヌレは、伝統的かつ合理性を考慮した地元ならではの素材を用いることで、90にも及ぶ公共施設、学校、住宅などの建築群に100種類以上もの家具をデザイン。異国の地において、地元の職人の技術、伝統工芸との関わりによりつくられたこれらの家具は、近年世界中で注目を浴びている。

ピエール・ジャンヌレによる椅子

 同展では、東京・六本木のGALLERY - SIGNの協力のもと、このル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレの家具に宿る「手仕事の痕跡」を紹介している。

 また、新風館の別会場「POPUP SPACE SPOT」では、2013年にピエール・ジャンヌレのアーカイブを管理するCCA(Centre Canadien d’Architecture)からの依頼で、写真家・ホンマタカシが撮影したチャンディガールの写真展「TAKASHI HOMMA "CHANDIGARH"」も、TARO NASUの協力により12月4日まで開催されている。

編集部

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