2013年にドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』が公開されるなど、謎多き人生が世界で注目を集める写真家のヴィヴィアン・マイヤー。その個展「Self portraits」が、Akio Nagasawa Gallery Aoyamaで個展が開催されている。会期は11月28日まで。
マイヤーは1926年アメリカ・ニューヨークに生まれ、シカゴのノースショアで約40年ものあいだベビーシッターとして働きながら、余暇を使って写真を撮影していたアマチュアの写真家。作風はいわゆるストリートスナップで、生前は一度も作品を発表することなく、2009年にその生涯を閉じた。
しかしマイヤーの死後、コレクターのジョン・マルーフが膨大に残されたネガやプリント類からその存在を発見し、作品をインターネット上にアップロード。世界中のアートファンの知るところとなった。13年にはドキュメンタリー映画も公開され、マイヤーの作品は現在各地の美術館やギャラリーで展示されている。
本展は、日本では初となるマイヤーの個展。セルフ・ポートレイト作品に注目し、1950年代初頭から78年のあいだに撮影された27点(モノクロ20点、カラー7点)を展覧する。