「元映画館」でアートヴィデオに焦点を当てた展覧会シリーズが開催。第1回は岡田裕子展

東京・東日暮里のアートスペース「元映画館」で、アートヴィデオに焦点を当てた展覧会シリーズ「映像の美術館」がスタート。第1回は「岡田裕子展ー誰も来ない展覧会ー」を開催する。会期は9月25日〜10月4日。

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 東京・東日暮里に位置する、30年前に閉館した映画館を改修したアートスペース「元映画館」。ここで、アートヴィデオに焦点を当てた個展形式の展覧会シリーズ「映像の美術館」がスタートする。第1回「岡田裕子展ー誰も来ない展覧会ー」の会期は、9月25日~10月4日。

 同シリーズは、美術における映像作品にもっと光を当てたいという思いからスタートした「元映画館」と「ArtSticker」の共同企画。タイトル通り、美術館のように有料のチケット制を導入して行われる。

 初回では岡田裕子が、体験型のサウンド作品「こんにちは、さようなら、あの日、ここで」シリーズの第2弾となる新作《誰も来ない展覧会》を発表。同作は、とある時代、感染者隔離のために「元映画館」で暮らすことになった美術家の様子を追体験するというもの。鑑賞者はArtStickerの音声ガイド機能で岡田によるナレーションを聴きながら、館内を探検することができる。

 加えて会期中には、岡田のこれまでの映像作品から「元映画館」のイメージにあわせたラインナップとして《翳りゆく部屋》(2009)、《Restaurant No Dress Code》(2012)、《EXCERCISES》(2014)を上映する。

 5メートルにおよぶ天高や、200インチを超える大スクリーンなど、各所に昭和の残り香が感じられる「元映画館」。本展では、会場やArtStickerの機能を活かした岡田の新たな表現に注目したい。

編集部

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