東京を拠点に、世界で高い人気を誇るアーティスト・Haroshi。その新作個展が、今年7月にオープンした3110NZ by LDH Kitchenで開催される。会期は8月25日〜9月20日。
Haroshiは1978年東京生まれ。キース・ハフナゲルが率いるストリートブランドHUFとのコラボレーションや、プロスケーターによるトーナメント選「BATB」のトロフィーなどを手がけ、現代のストリートカルチャーと密接に関わり表現するアーティストとして、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンなどで展覧会を行うなど、高い支持を集めている。昨年、ニューヨークとロサンゼルスを巡回した 「Tokyo Pop Underground」(ジェフリー・ダイチ)では、展覧会を象徴する5メートル四方の大作のインスタレーションを発表し、大きな話題を呼んだ。
本展は、「ペア」「セット」「ふたつでひとつ」といったテーマに基づいてHaroshiが制作した、3つの異なるバリエーションの作品で構成。同じグラフィックデザインのスケートデッキを中心に並べて構成した円形のモザイク平面作品をはじめ、手をつないでひとつの造形として削り出されたGUZO(偶像)シリーズ、そしてHaroshiが数年前にドイツの蚤の市で購入したヴィンテージの木製バネ式人形をカスタム修復した作品だ。
会場となる3110NZ by LDH Kitchenは、鮨の名店として知られる「鮨さいとう」と、現代美術ギャラリー「NANZUKA」とのコラボレーションによるギャラリー併設鮨レストラン。
鮨屋に転換するという特異なギャラリースペースでの展覧会に寄せて、Haroshiは「お鮨のように2つの同じ"もの"が並列に存在する様、しかしそれは似ている様で微妙に違うということに興味を抱き、これらの作品を制作しました」とコメントしている。
なお本展は、渋谷パルコ2階にあるNANZUKA 2Gで新作個展「HAROSHI FREE HYDRANT CO」(8月21日〜9月13日)と同時期開催。2会場ともチェックしてほしい。