2020.8.7

ミッフィー展から桶田コレクションまで。今週末に見たい展覧会ベスト3

8月10日までに終了する展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。予約方法や注意事項については、各館の公式ウェブサイトを参照してほしい。

「OKETA COLLECTION:A NEW DECADE」の展示風景より、右は五木田智央《Come Play With Me》(2018)
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テーマは「with」。「誕生65周年記念 ミッフィー展」(松屋銀座8階イベントスクエア)

ディック・ブルーナ『うさこちゃん おばけになる』 印刷原稿 2001

 ディック・ブルーナが描いたミッフィー(うさこちゃん)は、今年で誕生65周年。これを記念した展覧会が、松屋銀座で8月10日に終了する。

 本展では「with」をテーマに、ミッフィーを取り巻く家族や友達がともに紡ぐ物語を、貴重な直筆原画やスケッチ、創作メモなどの資料を通して紹介。日本初登場を含む、250点以上の作品を一挙に公開する。

 見どころとなるのは、一堂に会した『ゆきのひの うさこちゃん』の原画。色々な姿のミッフィーの創作の秘密に迫るほか、1978年に初来日したブルーナと日本との関係も紐解く。また、文具からキッチン用品まで、多彩なミッフィーグッズもあわせて楽しみたい。

会期:2020年7月23日~8月10日
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
住所:東京都中央区銀座3-6-1
電話番号:03-3567-1211(松屋銀座大代表)
開館時間:10:00~20:00(最終日〜17:00) ※入場は閉場の30分前まで
料金:一般 1200円 / 高校生 700円 / 中学生 500円 / 小学生300円 ※日時指定制。詳細は公式ウェブサイトを参照。物販の入場も日時指定制チケット持参者のみ対象
 

有楽町の新スペースをチェック。「CADAN Showcase 01」(CADAN 有楽町

展示風景より、左はエキソニモ《I randomly love you/ hate you》(2018)

 一般社団法⼈日本現代美術商協会(CADAN)が、新スペース「CADAN 有楽町」を7月にオープン。その第1弾となる展覧会「CADAN Showcase 01」が、8月9日に終了する。

 本展はWAITINGROOMの芦川朋子がキュレーションを行い、「次の時代を背負い、世界で活躍していく日本人」を軸に作家をセレクト。今津景、⼤⽵利絵⼦、 サイモン・フジワラ、松⼭智⼀、⼤庭⼤介、近藤亜樹、泉太郎、桑⽥卓郎、⼤⼭エンリコイサム、エキソニモが出展する。

 なお同スペースでは今後、CADANのメンバーギャラリーが2~3週間ごとに交代で展覧会を開催予定。ビジネスの中心地に誕生した新たなギャラリーの今後にも注目したい。

会期:2020年7月17日~8月9日
会場:CADAN 有楽町
住所:東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F
電話:070-6464-1438
開館時間:11:00~19:00(土日祝〜17:00)
料金:無料
 

桶田コレクションの10年を見る。「OKETA COLLECTION:A NEW DECADE」(スパイラルガーデン

展示風景より、中央は名和晃平《PixCell-Deer#48》(2017)

 2010年に草間彌生の作品との出会いをきっかけに、現代美術の本格的なコレクションに踏み出した桶田俊二・聖子夫妻。そのコレクションを紹介する展覧会の第2弾「OKETA COLLECTION:A NEW DECADE」が、8月10日に閉幕する。

 本展は、コロナ禍において「アートの力を間近に感じてほしい」という夫妻の願いを込めて開催。草間彌生や村上隆に加え、ゲルハルト・リヒター、「あいちトリエンナーレ2019」参加作家のウーゴ・ロンディノーネ、7月に新宿東口駅前広場にパブリック・アートを発表した松山智一まで、約20人のアーティストの作品を見ることができる。この機会をお見逃しなく。

会期:2020年7月23日~8月10日
会場:スパイラルガーデン
住所:東京都港区南青山5-6-23
電話番号:03-3498-1171
開館時間:11:00~20:00
料金:無料 ※要予約。予約方法・注意事項は公式ウェブサイトを参照