開化堂の八木隆裕と中川木工芸の中川周士が、2016年のミラノサローネで開催した「SHOKUNIN」展。これを再構成した展覧会が、今年3月にリニューアルした京都伝統産業ミュージアムで開催されている。会期は8月2日まで。
「SHOKUNIN」展は、明治8年創業の開化堂代表取締役社長である八木隆裕と、17年ロエベ・クラフト・プライズでファイナリストとなるなど活躍を見せる中川木工芸の中川周士が、ともに立ち上げた展覧会。
本展はこのふたりに加え、400年続く宇治の茶陶朝日焼の歴史と伝統を継承する朝日焼十六世松林豊斎が参加するもの。八木と中川は本展について、「職人の手のなかにある工芸思考、工芸性という古くそして新しい考え方の共有はいまも更新され続けています。今回の展示はその原点である2016年のミラノでの展示を再現するように展開されています」とコメントしている。
会場には、開化堂の100本の茶筒をはじめ、木桶や陶器などが並び、現代における職人の技を伝える。