日産アートアワード2020、ファイナリスト新作展はニッサン パビリオンで開催へ。オンラインプログラムも

今年で4回目となる日産アートアワード。そのファイナリストによる新作展の概要が発表された。今年は新型コロナウイルスの影響を鑑み、オンラインでのプログラムが用意される。

風間サチコ ディスリンピック 2680 2018 撮影=宮島径 (c) Sachiko Kazama Courtesy of MUJIN-TO Production

 2013年に、日産自動車が現代美術における優れた日本のアーティストを支援し、次世代へと続く日本の文化発展を助力するべくスタートした現代美術のアワード「日産アートアワード」。その第4回目となる「日産アートアワード2020」が、8月1日より開催される(〜9月22日)。

 今回のファイナリストは、風間サチコ(1972年東京都生まれ)、土屋信子(神奈川県生まれ)、潘逸舟(ハン・イシュ、1987年上海生まれ)、三原聡一郎(1980年東京都生まれ)、和田永(1987年東京都生まれ)の5名。この5名が「日産アートアワード 2020」展に向けて新作を制作し、国際審査委員会による最終選考を経て、グランプリが決定する。

和田永 換気扇サイザー 2015〜 「和田永+Nicos Orchest-Lab『エレクトロニコス・ファンタスティコス!』プロジェクト」より Photo by Florian Voggeneder

 国際審査委員は、南條史生(森美術館特別顧問、審査委員長)、ジャン・ド・ロワジー(エコール・デ・ボザール学長)、ウテ・メタ・バウアー(南洋理工大学シンガポール現代アートセンター創設者、同大学美術・デザイン・メディア学部教授)、スハーニャ・ラフェル(M+美術館館長)、ローレンス・リンダー(カリフォルニア大学バークレー美術館、パシフィック・フィルム・アーカイブ館長兼チーフキュレーター)。

 ファイナリスト展では、新型コロナウイルスの影響も鑑み、様々なオンラインプログラムを実施。シンポジウムやグランプリのトークイベントをライブ配信するほか、会期中は各ファイナリストと候補者推薦委員や本展キュレーターとの対談の映像をアーカイブとして公開するという。

 なお本展の会場は、日産による期間限定の施設「ニッサン パビリオン」となる。

土屋信子 Pink tesseract 2013
三原聡一郎 moids ∞ 2018 斉田一樹とのコラボレーション
潘逸舟 あなたと私の間にある重さ 2018

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