岩間朝子がボルボ スタジオ 青山で個展「ハマナスのニッポンソッパ[Nyponsoppa]」を開催

美術手帖とVOLVOのコラボ—レションプロジェクト「美術手帖 ✕ VOLVO ART PROJECT」。その第11弾として、岩間朝子による展覧会「ハマナスのニッポンソッパ[Nyponsoppa]」を開催する。岩間は今回の展示で、18世紀ごろに日本から運ばれ、現在はヨーロッパに自生するハマナスの実(ローズヒップ)に着目。自己採集したハマナスにまつわる物語のポスターを展示する。会期は2020年1月17日〜31日。

「ハマナスのニッポンソッパ[Nyponsoppa]」のイメージ

 これまでに、食物や味覚のイメージ、食事と滋養との関係について問い続け、「取り込むこと/取り込まれること」という観点から「食べること」を考察してきたアーティスト・岩間朝子。

 近年、「植物の移動」に興味を持ちリサーチしてきた岩間は、18世紀ごろに食用・薬用・観賞用のために、アジアからヨーロッパに運ばれた動植物や鉱物に注目。そのうちのひとつが、現在もヨーロッパに自生する日本のハマナスの実(ローズヒップ)であることにたどり着いた。

 本展では、岩間が自己採集したハマナスにまつわる物語のポスターを、ボルボ スタジオ 青山の店内に展示する。このポスターは、現在岩間が滞在制作を行っているオランダ・マーストリヒトのアーティスト・イン・レジデンス、「ヤン・ファン・エイク・アカデミー」のプリントラボ「Anne Pétronille Nypels Lab」で、リソグラフを用いて印刷された。

 さらに、本展のポスターは自由に持ち帰ることが可能。その行為を植物の「採集」になぞらえ、リサーチの主題でもあった「植物の移動」の再構築を試みる。会場を訪れてポスターを手に入れ、このプロジェクトに参加してみてはいかがだろうか?

編集部

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