萩尾望都のSF原画が約400点。
高崎市美術館で大規模な展覧会が
開催へ

日本の少女マンガ史におけるSFの黎明期を担った萩尾望都(もと)。群馬・高崎市美術館にて、萩尾が手がけたカラーイラストレーション、コミック生原稿など、約400点の原画が集まる展覧会が開催される。会期は7月14日~9月9日。

©️ 萩尾望都/小学館

 萩尾望都(もと)は1949年福岡県生まれ。69年に『ルルとミミ』でマンガとしてデビュー以降、『ポーの一族』や『トーマの心臓』などの名作を生み、幅広いジャンルの作品を発表。また、大島弓子ら同時期の人気マンガ家らとともに「花の24年組」と呼ばれ、70年代の少女マンガ黄金期を築いた。

©️ 萩尾望都/小学館

 75年発表の『11人いる!』は、それまでの少女マンガでは例を見ない本格的SF作品として、当時のマンガ界に衝撃を与えた。以後、『百億の昼と千億の夜』(原作:光瀬龍)、『スター・レッド』『銀の三角』『マージナル』『バルバラ異界』などのSF作品を世に送り出し、多くのファンを生み出してきた。この展覧会にはそんな萩尾によるカラーイラストレーション、コミック生原稿など、約400点のSF原画が集まる。

 東京、新潟、兵庫、静岡、福岡を巡回し、各地で話題を呼んできた本展を通して、萩尾マンガの世界観の真髄に触れたい。

©️ 萩尾望都/秋田書店

編集部

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