ホンマタカシが自身初の音楽ドキュメンタリー『アヤクーチョの唱と秩父の山』を制作。アップリンク吉祥寺で2日間限定上映を実施

写真活動と平行して、映画やインスタレーションなど作品形態や発表の場を変化させながら探求を続けてきたホンマタカシが、新たに自身初となる音楽ドキュメンタリー『アヤクーチョの唱と秩父の山』を制作。本作は7月27日と28日の2日間限定で、アップリンク吉祥寺で上映される。

『アヤクーチョの唱と秩父の山』より © Takashi Homma New Documentary

 1999年に第24回木村伊兵衛写真賞を受賞し、現在に至るまで写真表現において第一線で活躍する写真家・ホンマタカシ。2002年より写真活動と平行して、映画やインスタレーションなど作品形態や発表の場を変化させながら探求を続けてきたホンマは、今回新たに自身初となる音楽ドキュメンタリー『アヤクーチョの唱と秩父の山』を制作した。

 本作は7月27日と28日の2日間限定で、アップリンク吉祥寺で上映される。この上映にあわせて、本作で主演を務めるペルー出身の歌手、イルマ・オスノによるライブパフォーマンスと、ゲストを招いたトークも行われる予定だ。

『アヤクーチョの唱と秩父の山』より © Takashi Homma New Documentary
『アヤクーチョの唱と秩父の山』より © Takashi Homma New Documentary

 タイトルにある「アヤクーチョ」は、ケチュア語で「死者が集まる場所」という意味であり、ペルー南部・アンデス山脈の山中に位置する町の名前だ。埼玉県の秩父に移住したイルマは7年ぶりに里帰りを決意するが、この帰郷によって、かつてその地域を暴力で支配した毛沢東主義の共産党「センデロ・ルミノソ」による傷跡と、社会の現状に対して音楽で抵抗した人々の姿が浮かび上がってくる。

 本作でホンマは、ペルーと秩父というまったく無縁であるはずのふたつの土地を結ぶ一人の女性の屈託のない生き様にフォーカス。音楽とともに強く生きるアヤクーチョの人々の姿を鮮やかに描く。

『アヤクーチョの唱と秩父の山』より © Takashi Homma New Documentary

編集部

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