短い時間のなかで多発するフィジカルな試み。BIENとMARS89が2日間限定の2人展を開催
ストリートカルチャーなどを参照した抽象絵画を描くBIENと、昨年「UNDERCOVER」のショー音楽を担当するなど注目を集めるDJ兼音楽プロデューサーのMARS89が、2日間限定の2人展「Hole in the View」を開催する。会場は東京・渋谷のCONNECT gallery。会期は6月15日〜16日。
躍動的な線を用いて抽象絵画を描くアーティストのBIENと、昨年「UNDERCOVER」のショー音楽を担当し、注目を集めたDJ兼音楽プロデューサーのMARS89の、2日間限定の2人展「Hole in the View」が、東京・渋谷のconnect galleryで開催される。
本展を開催するにあたってMARS89は、音にあわせて「踊る」という行為が持つ外界への身体的な働きかけに着目。初日はMARS89による、幻想的かつ重厚な音を用いたロングセットのDJプレイからスタートする。
いっぽうBIENは「ある物語」を紡ぐための仕掛けを会場内に設け、来場者に本展へのフィジカルな参加を促す。破壊の痕跡を可視化するためのこの試みは、展示2日目に破壊の際の残留物を用いて、再生を暗示する制作へと発展されていく。
異なる表現方法を軸とする2名が、きわめて短い会期のなかで展示内容を変化させていく本展。来場者は、日常で起こりうるすべての出来事が切れ目のない創作の循環ということを体感するだろう。