ギャラリーに等身大のクマが出現。ステファニー・クエールの個展「Bear Nature」をチェック

表情豊かな動物の彫刻作品で知られるイギリスのアーティスト、ステファニー・クエール。その個展「Bear Nature」が、東京・神宮前のGallery 38で開催される。会期は4月18日〜6月15日。

ステファニー・クエール Larger Bear Study 2019 Photo by Masaki Ogawa

 ステファニー・クエールは1982年生まれ、2007年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート彫刻学科修士課程を修了。日本では「野生展:飼いならされない感覚と思考」(21_21 DESIGN SIGHT、2017)に参加するほか、「ANIMAL」(POST、2014)、「Stephanie Quayle」(南天子画廊/t.gallery、2013年)などの個展を開催した。

 そんなクエールの個展「Bear Nature」が、東京・神宮前のGallery 38で開催。同ギャラリーでの個展は、17年の「URBAN JUNGLE」以来2年ぶりとなる。

 イギリスとアイルランドの間に位置するマン島で生まれ育ち、現在も自然に囲まれた農場で暮らしながら制作を続けるクエール。これまで人間と動物、そして自然の持つ力と向き合いながら、表情豊かに動物たちの姿を造形してきた。本展では「クマ」に焦点を当て、土と紙を用いた動物の新作のほか、生の粘土でつくられた等身大のクマを発表する。

 ステイトメントの中でクエールは、「クマは素朴で厳しく、時に人間など全く意に介さないような、ロマンチックなまでに手付かずの自然を見せてくれる。私たちが追い求めつつも、 遠ざける自然を」と語る。おとぎ話やキャラクターで馴染み深いいっぽう、野生で遭遇すれば恐れられるその存在からは、私たちと自然の関係を垣間見ることができるだろう。

編集部

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