21_21 DESIGN SIGHTで10月20日より開催される企画展「野生展:飼いならされない感覚と思考」の展覧会ディレクターをつとめる中沢新一は、思想家で人類学者。各地のフィールドワークを通じて、時代や領域、学問の垣根を超えた研究を行ってきた。
人間の文化と生活には欠かすことができない「野生」の能力。「理性」に目が向けられる現代においても、人間の本能であり知性でもある「野生」は、思考の飛躍や想像力に大きな刺激をもたらし、ものづくりや表現の歴史において重要な役割を果たしてきた。
中沢は、「私たち人間の内に潜み、『まだ飼いならされていない心の領域』こそが、いままさに大切になってきている『野生』のすみかである」と言う。
本展では、現代の表現者がもつ野生の魅力に着目。さまざまな作品や資料を通して、「野生の発見方法」を解明する。