写真家・奥山由之が個展「白い光」を開催。「写真を見る」行為を再認識する空間とは?

写真家・映像作家として活動する奥山由之の個展「白い光」が、東京・品川のキヤノンギャラリーSで開催される。会期は3月7日〜4月15日。

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 奥山由之は1991年生まれの写真家、映像作家。慶應義塾大学法学部卒業後、2011年に『Girl』で第34回写真新世紀優秀賞を受賞しデビューを果たす。その後も『BACON ICE CREAM』(パルコ出版、2015)『As the Call, So the Echo』(赤々舎、2017)などの写真集を刊行。

 また自身の制作と平行して、広告や雑誌の仕事も手がける奥山。ポカリスエットなど広告写真のほか、ファストファッションブランド・GUのテレビCM、サカナクションやnever young beachのミュージックビデオを担当するなど、幅広く活動してきた。

 そんな奥山が今回、東京・品川のキヤノンギャラリーSで個展「白い光」を開催。「写真を見る」という行為について再認識させられるような、新たな試みによる展示空間を目指すという。

 本展に寄せたステイトメントの中で「未だ視覚や知覚は、“視ること”と“見ること”の境界を認識出来ているだろうか。詩的に言えば、視えることで見えなくなったものがあるのではないか。果たして、写真はいま、認識の対象にあるのか」と問う奥山。「見る」経験を追求する奥山の新境地に、期待が高まる。

編集部

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