日本未公開作品を発展させた新作映像も。THE COPY TRAVELERSが個展「雲型定規がヤマをはる」を開催中

THE COPY TRAVELERSの新作個展「雲型定規がヤマをはる」が、東京・神楽坂のSprout Curationで開催されている。会期は3月17日まで。

展示風景より、《THE COPY TRAVELERSのランチボックス》(2019)

 「THE COPY TRAVELERS」は、加納俊輔、迫鉄平、上田良の3名によるアーティストユニット。京都を拠点に、うち捨てられたイメージを収集し、各々が無作為にコピーしたものをリレーすることによって、自由度の高い平面作品を生み出してきた。

 THE COPY TRAVELERSの作品が垣間見せるチャーミングな表情は、くしゃくしゃに丸めたイメージをそのままコピー機に乗せたり、制作のプロセスを切り抜いたりするなかで引き出されるもの。

展示風景より、《THE COPY TRAVELERSの組C切り》(2019)

 2015年にはアーティストブック『THE COPY TRAVELERS by THE COPY TRAVELERS』を出版。出版記念展を東京のNADiff galleryで個展を開催し話題となった。また同展は大阪のspace_inframinceにも巡回した。

 加えて、「ポスト・リビングルーム」(8/、渋谷、2017)や、鉄道芸術祭vol.8「超・都市計画 ~そうなろうとするCITY~」(アートエリアB1 、大阪、2018)、「WALKING, JUMPING, SPEAKING, WRITING」(SEMA STORAGE、ソウル、2018)といった国内外のグループ展や芸術祭にも参加するなど、精力的に活動を行ってきた。

 そして現在、東京・神楽坂のSprout Curationで開催されている新作個展「雲型定規がヤマをはる」では、新作《THE COPY TRAVELERSの組C切り》や、18年に韓国で発表された《机上の空間》を発展させた新作映像《THE COPY TRAVELERSのREJOINER》などを展示。複製やコラージュの可能性を拓くための実験の場となる。​

展示風景

編集部

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