時と場を鮮やかに切りとる。
上田良が新作個展
「A Magpie's Nest」を開催

自作のオブジェを被写体とした写真作品のほか、アーティストユニット「THE COPY TRAVELERS」の一員としても活動する上田良(やや)。京都のギャラリー16では、KG+2018の「Exhibition」プログラムの一環として、そんな上田の個展を開催中だ。会期は2018年5月1日〜5月12日。

上田良 砂地、粘土片、切り抜き、緑、ベネチア 60×90cm インクジェットプリント 2018

上田良(やや)は1989年大阪府出身、2014年に京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程を修了。これまで関西を中心に個展を行い、2015年の「キヤノン写真新世紀」で佳作、「VOCA展2017 現代美術の展望—新しい平面の作家たち」では奨励賞を受賞した。

また、アーティストの加納俊輔、迫鉄平とともに「THE COPY TRAVELERS」を結成。立体や紙などの素材を組み合わせ、プリンターの上に並べ、スキャンしたコラージュ作品も発表している。

上田良 粘土片、矢印、粘土片、金筒、ペイズリー・ガーデン 135×90cm インクジェットプリント 2018

新作展となる本展「A Magpie's Nest」では、自作のオブジェを屋外やスタジオで撮影した写真作品を中心に、今年から撮り始めたスナップ写真、ドローイングで会場を構成。「一時的な情景の彫刻」を撮影した写真作品では、オブジェの形状や色彩、その物質がもたらすディティールをとらえることを試みる。

編集部

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