2019.2.9

「奇想の系譜」から日本の現代美術を総覧する展覧会まで。今週末に見たい展覧会3選

今週始まった展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介する。この機会をお見逃しなく。

「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」展示風景より、伊藤若冲《象と鯨図屏風》(1797)
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若冲の新出作品も展示。「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」(東京都美術館)

展示風景より、伊藤若冲《梔子(くちなし)雄鶏図》(18世紀、個人蔵)

 江戸時代の「奇想の画家」8作家の代表作が勢ぞろいする企画展「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」が、2月9日に東京都美術館で開幕した。

 本展は、美術史家・辻惟雄が1970年に刊行した『奇想の系譜』に基づく、「江戸時代の奇想の絵画」の決定版。岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8名の代表作が一堂に会し、豊かな想像力に満ちた江戸絵画の魅力と、新たな「奇想の系譜」を発信する。多数の重要文化財、国内初公開作などにも注目したい。

会期:2019年2月9日〜4月7日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:03-5777-8600
開館時間:9:30〜17:30(金、3月23日、30日、4月6日〜20:00) ※入室は閉室の30分前まで
休室日:月(2月11日、4月1日は開室)、2月12日
料金:一般 1600円 / 大学・専門学校生 1300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1000円

 

日本の現代美術のいまを総覧する。「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館)

展示風景より

 森美術館が日本の現代美術シーンを総覧する定点観測的な展覧会シリーズとして、2004年より3年に1度開催してきた「六本木クロッシング」も2月9日にスタートした。第6回目となる今回は、サブタイトルを「つないでみる」と題し、現代の芸術表現を通じて見えてくる「つながり」に光を当てて展覧会を構成する。

 参加作家は、アンリアレイジ、青野文昭、万代洋輔、毒山凡太朗、榎本耕一、花岡伸宏、林千歩、平川紀道、ヒスロム、飯川雄大、今津景、磯谷博史、川久保ジョイ、前田征紀、前谷開、目、佐藤雅晴、杉戸洋、竹川伸彰、田村友一郎、土屋信子、津田道子、佃弘樹、山内祥太ほか25名。作品を通じて対極/異質なものどうしを融合することや、本来備わっている「つながり」を可視化することへの試行を見ることができる。

会期:2019年2月9日~5月26日
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00~22:00(火〜17:00)※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1800円 / 大学・高校生 1200円 / 4歳〜中学生 600円 / 65歳以上 1500円
休館日:会期中無休
 

恵比寿一帯で行われる映像とアートの祭典。「第11回恵比寿映像祭『トランスポジション 変わる術』」(東京都写真美術館ほか)

展示風景より、さわひらき《platter》(2019)

 2009年から毎年開催され、今年度で11回目を迎える恵比寿映像祭が2月8日にスタート。展示や上映、パフォーマンスなど様々な形式のプログラムを開催し、「映像とはなにか」を考え、課題を広く共有する場を生み出してきた。

 67組が参加する今年のテーマは「トランスポジション 変わる術」。レン・ライによる1930年代の実験的作品や、黒川良一による肉眼では感知できないナノレベルデータをもとにしたインスタレーション作品、さわひらきによる新作屋外展示まで、幅広いラインアップで表現上/時空や視点/異文化間/身体観や世界観の「トランスポジション」の体験を促す。

会期:2019年2月8日~24日
会場:東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内(東京都写真美術館)
電話番号:03-3280-0099
開館時間:10:00~20:00(最終日〜18:00)
休館日:2月12日、18日
料金:無料(定員制のプログラムは有料)