わずか1ミリに満たないペン先で、ユーモアあふれる世界を緻密に描く画家・池田学。昨年開催された初の大規模個展「池田学展 The Penー凝縮の宇宙ー」は、佐賀県立美術館、金沢21世紀美術館、日本橋髙島屋ホールを巡回し、約30万人の動員を記録した。
大画面の中にいくつもの小さな世界や物語が織り込まれた作品で知られる池田は、それと並行して小さな動物画の制作を長年続けている。
今回、三重県の神楽サロン・伊勢外宮前で開催される個展「どうぶつたち」は、その動物画シリーズを紹介するもの。池田自身が描写行為を通じて、その動物の生態や特徴を改めて実感したという作品群に注目したい。