構想から完成まで5年以上。大作《誕生》を中心とした池田学の個展が東京で開催

池田学の個展「誕生」が、ミヅマアートギャラリーで開催される。期間は7月26日〜9月9日。

池田学 誕生 2013〜2016 紙にペン、インク、透明水彩 佐賀県立美術館蔵 photography by Eric Tadsen for Chazen Museum of Art© IKEDA Manabu Courtesy Mizuma Art Gallery, Tokyo / Singapore

 1973年に佐賀県に生まれた池田学。2017年1月より佐賀県立美術館で始まった、初の大規模巡回展「The Penー凝縮の宇宙ー」は、来場者9万5740人を達成。7月9日まで開催されていた金沢21世紀美術館での巡回展も、池田の作品をほぼ網羅する約120点が展示され、人々の注目を集めた。

 ミヅマアートギャラリーでは約7年ぶりの個展となる本展の中心は、佐賀、金沢で話題をよんだ最新作《誕生》。東京では初公開の本作は、東日本大震災をきっかけに制作された、縦3×横4メートルという大型の作品。構想は2年、制作は3年3ヶ月を費やした大作だ。

 本展と合わせ、青幻舎より『《誕生》が誕生するまで』が刊行、会期中には美術評論家・布施英利や作家本人を招いたトークイベントも開催される。さらに、9月27日からは、日本橋高島屋に「The Penー凝縮の宇宙ー」が巡回するので、そちらにも足を伸ばしてみてはいかがだろう。

編集部

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