NEWS / EXHIBITION - 2018.3.11

鍋島焼から吉岡徳仁、池田学まで。
佐賀の「美」と「技」を伝える
展覧会が開催

佐賀の美術の名品を「美」と「技」の2つのテーマで紹介する「温故維新-美・技のSAGA-」展が、佐賀県立博物館・美術館で開催。鍋島焼などの伝統工芸から、百武兼行、岡田三郎助など明治期の洋画家、吉岡徳仁、池田学など現在活躍する作家の作品までが展示される。会期は3月17日〜5月13日。

染付上絵菊梅樹文貼付透彫鳥籠 1877(明治10年) 公益財団法人鍋島報效会蔵

染付上絵菊梅樹文貼付透彫鳥籠 1877(明治10年) 公益財団法人鍋島報效会蔵

 江戸時代より、鍋島焼や鍋島緞通など、将軍家へ献上される最高級の工芸品を生産してきた佐賀藩。江戸末期にはいち早く欧米の技術に着目し、藩士に油彩画を学ばせるなど先進的な取り組みを行ってきた。そんな佐賀の美術の名品を「美」と「技」の2つのテーマで紹介する展覧会「温故維新-美・技の SAGA-」が佐賀県立博物館・美術館で開催される。

岡田三郎助 裸婦 佐賀県立美術館、佐賀県重要文化財

 「美」をテーマにした展示では、日本の近代洋画をリードした百武兼行、久米桂一郎、岡田三郎助をはじめ、現在国内外で活躍する吉岡徳仁や池田学まで、佐賀と関わりの深い美術家の代表作を通して明治維新からの150年の歴史をたどる。

池田学 誕生 2013-2016 紙にペン、インク、透明水彩 300×400cm 佐賀県立美術館蔵 © IKEDA Manabu, Courtesy Mizuma Art Gallery, Tokyo / Singapore デジタルアーカイブ:凸版印刷株式会社

 また、「技」をテーマにした展示では、佐賀藩が将軍家へ献上した鍋島焼や鍋島緞通など、いわゆる「鍋島ブランド」の美術工芸品をはじめ、幕末期から明治期にかけて国内外で開催された各種博覧会への出品作や、染色家の鈴田滋人など人間国宝の代表作を紹介し、佐賀のものづくりの底力・奥深さを伝える。

 会期中には、明治学院大学教授・山下裕二による佐賀の美術をテーマにした講演会や、岡田三郎助のアトリエを舞台とした貴重なドキュメンタリー映画『あるアトリエの100年』の特別上映も行われるので、こちらもあわせてチェックしたい。

紅被せ硝子花垣文花瓶 個人蔵