2018.10.1

五感を開放する一夜を。日仏のアーティストが共演する「ニュイ・ブランシュKYOTO」が今年も開催

10月5日、京都で一夜限りの現代アートの祭典「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2018」が開催。市内各所で「五感」をテーマに多彩なプログラムが実施される。

ルノー・オーギュスト=ドルムイユ I Will Keep A Light Burning © RAD
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 「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」は、パリ市で毎秋行われている一夜限りのアートイベント。姉妹都市である京都市は、2011年から毎年「ニュイ・ブランシュKYOTO」を開催している。

 今年は京都・パリ友情盟約締結60周年、日仏交流160周年のスペシャル・イヤー。「五感」をテーマに、日仏アーティストによるパフォーマンスや展示、プロジェクションマッピングなど、多彩なプログラムが京都市内全域で展開される。

NONOTAK 作品イメージ

 京都国立近代美術館では、パリ在住のNoemi SchipferとTakami Nakamotoによる2011年結成のアートユニットNONOTAKが、世界初公開となる作品を発表。音楽と光をシンクロさせた《UNBALANCED》は、インスタレーションとしても観覧できるほか、2回のライブパフォーマンスが予定されている。

Perfumery Organ © TASKO

 アンスティチュ・フランセ関西には、世界初の香楽器「Perfumery Organ」が登場。オルガンを弾くと様々なサイズの瓶に空気が送り込まれ、「香階」に基づいた香りが音とともに奏でられるという。

プロジェクションマッピングの様子

 ほかにもヴィラ九条山のレジデント・アーティストであるナッシュと康本雅子の両ダンサーが30名の参加者と創作したダンス作品《kankoroboo》のショーイングや、ボリス・ティッソによるお菓子の彫刻の展示など、さまざまなプログラムを無料で楽しむことができる。過去最多となる42会場が参加する今年、京都で夜のアート散策を楽しみたい。