京都の街でアートに出会う夜。日仏のアーティストが共演する「ニュイ・ブランシュ KYOTO」開催

京都で、一夜限りの現代アートの祭典「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2017」が開催される。京都市内各所を舞台に、展示やパフォーマンス、参加型のイベントなど、多彩なプログラムが展開される。

京都国際マンガミュージアム

 「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」は、パリ市が毎年秋に行っている一夜限りの現代アートの祭典。パリ市と友情盟約を締結している京都市では、2011年から日仏の現代アートを楽しめる「ニュイ・ブランシュ KYOTO」を開催している。

 7回目の開催となる今回は、「ランドスケープ×ムーブメント」をテーマに、パフォーマンスや展示、プロジェクションマッピングなど、多彩なプログラムを展開。京都国際マンガミュージアムや京都芸術センターをはじめ、学校跡地やギャラリーなど、京都市内の様々な場所が舞台となる。

 京都芸術センターでは、レジデント・アーティストとして滞在している振付家のアラン・ミシャールと造形作家のマティアス・ポワソンが考案したイベントを開催。参加者は2人1組になり、1人は視界が白くぼやける眼鏡をかけ、もう1人が先導役となって会場付近を散策する。普段意識しない嗅覚や聴覚、触覚を頼りに歩くことで、街の新たな景色が浮かび上がる。

© Serkan Taycan

 元淳風小学校では、「見立てと想像力ーー千利休とマルセル・デュシャンへのオマージュ」と題する展示を開催。マルセル・デュシャンが《泉》を発表してからちょうど100年目に当たる今年。千利休が用いた「見立て」の手法や茶席の「しつらい」と、「レディメイド」や「インスタレーション」といったデュシャンの芸術に共通点を見出し、日仏のアーティスト8名がインスタレーション作品を展示する。

MIYANAGA Aiko nakasora -waiting for awakening- 2012 photo by KIMURA Kazuho

 そのほか、バシェ兄弟が発明した「音響彫刻」を用いた演奏会や、ダムタイプの藤本隆行による光のインスタレーション展示、振付家ミレーヌ・ブノワによるコンテポラリーダンスのパフォーマンスなど、様々なプログラムにすべて無料で参加することができる。京都の街を自由に散策しながら、アートとの出会いを楽しんでみてはいかがだろうか。

編集部

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