光琳・若冲・北斎らによる美の競演。
岡田美術館が名品約450点を一挙公開

箱根・小涌谷の岡田美術館が「開館5周年記念展 美のスターたち ―光琳・若冲・北斎・汝窯など名品勢ぞろい―」を開催する。本展では、これまでの各展覧会で注目を集めた作品を一挙に見ることができる。会期は9月30日〜2019年3月30日。

喜多川歌麿 深川の雪(部分) 1802-06頃 岡田美術館蔵 展示期間=9月30日〜12月28日

 岡田美術館は2013年10月に箱根・小涌谷に開館して以来、日本・中国・韓国における美術史を実感し楽しめる美術館を目指し、収蔵品を中心に14本の展覧会を開催してきた。

 そして今回、同美術館の開館5周年を記念して開催される「開館5周年記念展 美のスターたち ―光琳・若冲・北斎・汝窯など名品勢ぞろい―」では、これまでの各展覧会で注目を集めた作品を一堂に展示。

 近年、奇跡的に再発見され話題となった喜多川歌麿の大作《深川の雪》や、伊藤若冲の《孔雀鳳凰図》のほか、尾形光琳、俵屋宗達、葛飾北斎、横山大観、上村松園らによる名画なども見ることができる。

伊藤若冲 孔雀鳳凰図(部分) 江戸時代 岡田美術館蔵
展示期間=9月30日〜10月10日、12月29日〜3月30日
横山大観 霊峰一文字(部分) 1926 岡田美術館蔵

 さらに東洋陶磁の分野においては、淡い水色と丁寧な造形で中国陶磁の最高峰と名高い「汝窯」(じょよう)の鉢や、2015年に重要文化財に指定された尾形乾山の《色絵竜田川文透彫反鉢》も紹介される。

 仏教美術・漆芸・金工・玉器・ガラスなどを含む総計約450点の多彩な名品を通じ、日・中・韓が誇る壮麗な芸術史を堪能したい。

青磁柑子口瓶 景徳鎮窯 中国・清時代 岡田美術館蔵

編集部

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