岡田美術館は2013年10月に箱根・小涌谷に開館して以来、日本・中国・韓国における美術史を実感し楽しめる美術館を目指し、収蔵品を中心に14本の展覧会を開催してきた。
そして今回、同美術館の開館5周年を記念して開催される「開館5周年記念展 美のスターたち ―光琳・若冲・北斎・汝窯など名品勢ぞろい―」では、これまでの各展覧会で注目を集めた作品を一堂に展示。
近年、奇跡的に再発見され話題となった喜多川歌麿の大作《深川の雪》や、伊藤若冲の《孔雀鳳凰図》のほか、尾形光琳、俵屋宗達、葛飾北斎、横山大観、上村松園らによる名画なども見ることができる。
さらに東洋陶磁の分野においては、淡い水色と丁寧な造形で中国陶磁の最高峰と名高い「汝窯」(じょよう)の鉢や、2015年に重要文化財に指定された尾形乾山の《色絵竜田川文透彫反鉢》も紹介される。
仏教美術・漆芸・金工・玉器・ガラスなどを含む総計約450点の多彩な名品を通じ、日・中・韓が誇る壮麗な芸術史を堪能したい。