ジョジョの世界を体感する
「荒木飛呂彦原画展」が開催!
大型新作原画のほか、小谷元彦、
アンリアレイジとのコラボも発表

東京・六本木の国立新美術館で「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が8月24日から10月1日の会期で開催。完全日時指定制の本展では、本編の原画をはじめとして、登場人物を原寸大で描いた新作原画が展示されるほか、アーティスト・小谷元彦やファッションブランド・アンリアレイジ率いるデザイナーの森永邦彦とのコラボレーション作品も発表される。

展覧会キービジュアル。左が大阪会場、右が東京会場。 © 荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

 東京・六本木の国立新美術館で開催される「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」は、連載30周年を迎えた『ジョジョの奇妙な冒険』の集大成となる展覧会だ。その詳細が一部発表された。

 本展は全8章で構成。「ジョジョ」の登場人物たちの物語を豊富な原画とともに紹介するほか、ビジュアルデザインスタジオWOWが手がける映像展示、そして荒木の創作の裏側に迫る展示など充実の内容が予定されている。

「荒木飛呂彦原画展」パース画像「ジョジョクロニクル」※画像はイメージ

 第3章「スタンド使いはひかれ合う」では彫刻家・小谷元彦の新作が発表。また、「GUCCI」や「BVLGARI」などブランドとのコラボレーションも多い同作では、第4章「JOJO's Design」としてそのデザイン性の高さに注目。ここではファッションブランド「アンリアレイジ」デザイナー・森永邦彦とのコラボレーション作品が展示される。

「荒木飛呂彦原画展」パース画像「スタンド使いはひかれ合う」※画像はイメージ

 そして展覧会の大きな見どころとして、荒木が描き下ろした完全新型の大型原画の展示がある。2m×1.2mというサイズに「ジョジョ」シリーズの登場人物たちとそれぞれのスタンドが全12枚登場。荒木がこれまで描いたなかでも最大規模のサイズだという。

 また、本展のキービジュアルも荒木の描き下ろしだ。第3部に登場する「空条承太郎」と「DIO」は、それぞれ東京会場、大阪会場のキービジュアルとなる。なお、「DIO」のポーズはロダン《地獄の門》から着想を得たという。

 記者発表に登壇した国立新美術館長・青木保は「ジョジョの奇妙な冒険は波紋のように広がっています。私もいまからわくわくしています」と挨拶。集英社常務取締約の廣野眞一は「この原画展は、ジョジョの史上空前の祭典となります。それと同時に、作品を支持し、熱いメッセージ、声援を送ってくださった読者のみなさんへの感謝の展覧会です。荒木先生の作品世界の魅力を全身で体感してもらいたい」とコメント。

記者発表より。左が青木保国立新美術館長、右が荒木飛呂彦。

 荒木は「『ジョジョの奇妙な冒険』連載30周年ということで、集大成です。この国立新美術館で開催されることを光栄に思います」と挨拶。「印刷とは違って、原画にはなにかちがうものがありますので。絵を描くときの発想や考え方が、若い方の勉強や仕事のお役に立てればいいなという僕の野望があります。楽しく展覧会を見てもらえたら嬉しく思います」と語った。

 「本展開催にあたり、漫画界に感謝をしたいと思います。手塚治虫先生をはじめ、先輩方の助言や作品がなければ、『ジョジョの奇妙な冒険』というものは影も形もなかったと思いますし、私より年齢が下の漫画家のみなさんが漫画界を盛り上げてくれていますので、今回の国立新美術館での開催があると思います。みなさま、ありがとうございます」

記者発表で挨拶する荒木飛呂彦

 荒木は本展の音声ガイドの一部を務め、自ら見どころをナビゲートする。こちらも合わせて注目したい。

 なお、本展覧会では完全日時指定チケットを導入。購入方法はウェブサイトにて告知されている。

編集部

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