石川竜一は1984年沖縄生まれの写真家。地元沖縄の風景や人々をとらえた写真集『絶景のポリフォニー』『okinawan portraits 2010-2012』で「第40回木村伊兵衛写真賞」(2015)を受賞し、2017年には「日産アートアワード」のファイナリストに選出されるなど、注目を集めている。
本展では「海の向こうの青」を意味する語「OUTREMER/群青」をタイトルに掲げ、15年から17年の間の4ヶ月間にわたってフランスのパリ、マルセイユ、コルシカ、リヨンといった都市で撮影した作品を発表。
フランスという異国で撮影された人々は、「okinawan portraits」シリーズに登場する沖縄の人々にどこか似ている印象を与え、親しみさえ感じさせるものとなっている。