2017.3.20

第42回「木村伊兵衛写真賞」は原美樹子に決定

第42回(2016年度)「木村伊兵衛写真賞」の受賞者が原美樹子に決定した。対象作は、「Change」(The Gould Collection)。

原美樹子 Untitled, 1996
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 木村伊兵衛写真賞賞は、木村伊兵衛の業績を記念して1975年に創設され、各年にすぐれた作品を発表した新人写真家を顕彰するもの。これまでの受賞者には石内都(第4回、1978)、柴田敏雄(第17回、1991)、畠山直哉(第22回、1996)、鈴木理策(第25回、1999)、鷹野隆大(第31回、2005)、石川竜一(第40回、2014)などがいる。

 今回、受賞が決定した原美樹子は1967年富山県生まれ。90年慶應義塾大学文学部卒業、96年東京綜合写真専門学校研究科卒業。96年に初個展「Is As It」を開催以降、国内外のグループ展や個展で作品を発表してきた。2014年には、ロサンジェルスのゲティ美術館で開催された4人の日本人写真家による展覧会「In Focus: Tokyo」に長野重一、森山大道、瀬戸正人とともに出品。ゲティ美術館、ヴィンタートゥアー美術館などに作品が収蔵されている。

 選考は写真関係者からのアンケートによる候補者推薦を経て、選考委員会で受賞者を決定した。選考委員を務めたのは、石内都、鈴木理策、ホンマタカシと、アサヒカメラ編集長・佐々木広人の4名。

 なお、本賞授賞式は4月17日18時半から、東京・一ツ橋の如水会館で行い、受賞者には賞状、賞牌、および賞金100万円が贈られる。また、受賞作品展は4月11日~24日に東京・新宿の新宿ニコンサロンで、5月4日~10日には大阪ニコンサロンで開催予定となっている。