正田壤(しょうだ・じょう)(1928〜2016)は太田市を代表する洋画家。太田市美術館・図書館では、生誕90年にあたる2018年に「太田の美術 vol.1『生誕 90 年 正田壤 芸術は遊びの極致』」を開催し、初期から晩年までの約50点によってその生涯をたどる。
群馬県新田郡綿打村大字花香塚(現・群馬県太田市新田花香塚町)に生まれた正田は、代用教員をしながら画家を目指し、その過程で松本忠義や山口薫ら郷土の画家に師事。モダンアート展を主な発表の場とし、第4回国際⻘年美術家展ストラレム優秀賞(1967)や勲五等瑞宝章(1999)などを受賞した。太田市内では、太田市新田文化会館・総合体育館をはじめとした各所に、正田の作品が所蔵されている。
本展では、制作スタイルを確立した60年代半ばから2013年の絶筆までの大作を中心に展覧するほか、絵本『まっかっかなむすめがまどからのぞいてる』(木乃美光・編、正田壤・画)の原画や、正田が学んだ画家による作品を展示。さらに、太田市と正田の関わりについても紹介する。