「JPN」は揚妻博之、伊勢周平、小左誠一郎、尾関諒、中嶋典宏ら5人の作家によるグループ。5人が参加した、2014年8月開催のドイツの「Kunstverein Leschebach」での展覧会「Japanese Painting Now!」で生まれた略称「JPN」から、同年の東京・清澄白河のSprout Curationでの展示以降、「Joy Place, or Not(悦びと場所、あるいは否か)」をコンセプトに活動する。
本展では展示全体を包括するテーマを設定せずに、個々の作家の新作を構成し展示する。「JPN」という存在は5人のメンバーの思考の総体であると同時に、6番目の主体として浮かび上がり、5人の意識へ拡張し、コントロールのできない領域をつくり出す。個別の活動を経た5人の作家の現在形とともに、彼らの第六感とも言える「JPN」によってつくられた不確実性に満ちた精神空間が提示される。