絵画やイラストのなかで、オオカミの眼は青色で描かれることがある。しかし、生物学的には青い眼のオオカミは存在せず、亜種も含めたすべてのオオカミの眼は金色だ。
本展は、実在しない「青い眼のオオカミ」を出発点に、「いないはずのものから得る実感」について、作品を通してふれることを目的として企画されたもの。画家、漫画家、イラストレーター、詩人、音楽家など、様々なジャンルの作家が参加し、「不在」とは、「アクチュアリティ」とは何かを問う。
キュレーションは大下裕司。参加作家は、大小島真木、小笠原鳥類、川村元紀+山形一生、小石ちかさ、桜沢直毅、佐藤雅晴、関川航平、チバガク、坪山斉、山本悠の10組11名。会期中には、音楽家の桜沢直毅によるライブも行われる。