身近なものを被写体に据え、後世の写真家たちに影響を与えてきたナン・ゴールディンが、Instagramのアカウントを開設。次々に写真を投稿している。
ゴールディンは1953年アメリカ生まれ。代表作のひとつには「性的依存のバラッド」シリーズがある。これはゴールディンが18歳の頃から撮りためた写真の数々で構成されたもの。同シリーズでは、LGBTの人々や、麻薬あるいはエイズなどと共に生きる人々の姿が写し出されている。
自分自身や、周囲の友人たち、あるいは恋人などを親密な目線で写真に納めてきたゴールディン。初めてInstagramで投稿された写真は、12月14日の「Joey and Andres in Hotel, Askanischer Hof, Berlin 1992」と題された、2人の男女がベッドで抱き合う写真だった。
この投稿以降、ルーヴル美術館の彫刻作品や、パーティーでの自分自身など、作品と共にプライベートな姿も投稿。その表情からは、(ゴールディンにとってはおそらく)新しい写真表現の場を楽しんでいるようにも見える。12月22日時点での投稿数は15。気になる人は@nangoldinstudioをフォローしてみてはいかがだろうか。
なお、今年夏には、アーティストのシンディ・シャーマンが同じくInstagramアカウントを一般公開。数々のフィルターによって加工されたセルフィーで注目を集めたことも記憶に新しい。なお、シャーマンのアカウントのフォロワー数は現在15万6000。セルフィーの投稿は順調に進行中だ。