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INSIGHT - 2019.4.17

ロバート・メイプルソープの回顧展から「フリーズ・NY」まで。ゴールデンウィークに海外で見るべき展覧会【ニューヨーク編】

今年10日間となるゴールデンウィークの長期休暇中には、海外へ展覧会を見に行くのも楽しみのひとつ。海外で開催されている展覧会のなかから、編集部が注目する展覧会を都市ごとに5つずつピックアップ!第3弾はニューヨーク編。

Frieze New York 2018 Photo by Mark Blower. Courtesy of Mark Blower/Frieze.

「Implicit Tensions: Mapplethorpe Now」
(グッゲンハイム美術館)

ロバート・メイプルソープ セルフ・ポートレート 1980 セラチンシルバープリント 35.6x35.6 cmSolomon R. Guggenheim Museum, New York Gift, The Robert Mapplethorpe Foundation 93.4289© Robert Mapplethorpe Foundation. Used by permission.

 花などの静物写真から、ポートレート、そしてヌードまで、官能的な写真を生み出し続けた20世紀アメリカを代表する写真家のひとり、ロバート・メイプルソープ(1946〜89)。その没後30年を記念し、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で会期が1年にわたる回顧展「Implicit Tensions: Mapplethorpe Now」が開催されている。

 本展では、グッゲンハイム美術館が1993年にロバート・メイプルソープ財団より受けた約200点の寄贈作品などを紹介している。

 2期に分かれた展覧会では、第1期は寄贈作品のなかから、初期のポラロイド作品、ヌード、花、著名人のポートレート、SMをテーマにしたもの、そしてセルフ・ポートレートを展示。第2期では、メイプルソープから影響を受けた現代のアーティストたちの作品を、同館コレクションから紹介している。

会期:2019年1月25日〜2020年1月5日
会場:グッゲンハイム美術館
住所:1071 5th Ave, New York, NY 10128
電話番号:+1 212-423-3500
開館時間:10:00〜17:30(火木〜20:00)
料金:一般 25ドル / 学生・65歳以上 18ドル / 12歳以下無料

 

「Frida Kahlo: Appearances Can Be Deceiving」
(ブルックリン美術館)

ニコラス・ムライ Frida in New York 1946; printed 2006 Carbon pigment print, image 14 x 11 in (35.6 x 27.9 cm) Brooklyn Museum; Emily Winthrop Miles Fund, 2010.80. © Nickolas Muray Photo Archives (Photo by Brooklyn Museum)

 メキシコを代表するアーティスト、民族芸術の第一人者とも呼ばれるフリーダ・カーロ(1907〜54)。その主要な絵画やデッサンから、服やジュエリーなどの私物まで、そして写真、映画、および関連オブジェなどを紹介する大規模な展覧会「Frida Kahlo: Appearances Can Be Deceiving」が、5月12日までブルックリン美術館で行われている。

 本展について、同館館長のアン・パステルナークは次のようにコメントしている。「これまでにニューヨークで開催されたフリーダ・カーロの最大の展覧会で、そのような象徴的で世界的に認知されているアーティストを紹介することに非常に興奮しています。彼女の生涯と作品に焦点を当てた本展は、アメリカとメキシコのあいだに文化の架け橋を築くことができる重要な時期に行われています」。

 なお5月3日より、LGBTQ+コミュニティに注目した「Nobody Promised You Tomorrow: Art 50 Years After Stonewall」展、写真家のガリー・ウィノグランドとリズ・ジョンソン・アルトゥールの個展も同館で開催される。

会期:2019年2月8日〜5月12日
会場:ブルックリン美術館
住所:200 Eastern Parkway Brooklyn, New York
電話番号:+1 718 638-5000
開館時間:11:00〜18:00(木〜22:00)
休館日:無休(月火は1階のみ)
料金:詳細はウェブサイト参照

 

「Where We Are: Selections from the Whitney’s Collection, 1900–1960」
(ホイットニー美術館)

チャールズ・デムス Buildings, Lancaster 1930 Oil and graphite pencil on composition board, 24 1/8 × 20 1/8in. (61.3 × 51.1 cm).  Whitney Museum of American Art, New York; gift of an anonymous donor

 ホイットニー美術館のコレクションのなかから、1900年から60年までに制作された作品に焦点を当てた展覧会「Where We Are: Selections from the Whitney’s Collection, 1900–1960」が、4月28日より同館でスタートする。

 「家族とコミュニティ」「仕事」「家」「精神」「国」といった5つのテーマから構成される本展では、ルイーズ・ブルジョワやジョン・スチュアート・カレー、エドワード・ホッパー、ジャスパー・ジョーンズなど20世紀のアメリカ美術を代表するアーティストを紹介。これらのアーティストが活動した60年のあいだ、アメリカは戦争と平和、経済の崩壊と回復、そして社会の不和と進歩を経験しており、各作品からは時代のビジョンを読み取れるだろう。

会期:2019年4月28日〜6月2日
会場:ホイットニー美術館
住所:99 Gansevoort Street New York, NY 10014
電話番号:+1 212 570-3600
開館時間:10:30〜18:00(金土〜22:00)
休館日:火
料金:一般 25ドル / 学生・シニア 18ドル / 会員・16歳以下無料

 

「Radicalism in the Wilderness: Japanese Artists in the Global 1960s」
(ジャパン・ソサエティー)

GUN Event to Change the Image of Snow 1970 パフォーマンスのドキュメンタリー写真 © Hanaga Mitsutoshi; photo credit Iso Toshikazu, courtesy of Geijutsu Seikatsu-sha; photo by Horikawa Michio

 1960年代の日本人アーティストによる急進的な表現活動に焦点を当てた展覧会「Radicalism in the Wilderness: Japanese Artists in the Global 1960s」が、6月9日までニューヨークのジャパン・ソサエティー・ギャラリーで開催されている。

 美術史家でインディペンデント・キュレーターの富井玲子とジャパン・ソサエティー・ギャラリーのディレクターの神谷幸江がキュレーションを手がけた本展では、松澤宥や「ザ・プレイ」、「GUN(Group Ultra Niigata)」など、東京を代表とする経済文化中心地から距離を保ちながら、日本の遠隔地で活動していたアーティストやアートコレクティヴを中心に紹介。また、絵画やコラージュ、記録写真、そしてフィルム、手紙、エフェメラなどのアーカイブ資料を含む、数々のアメリカで初公開の作品も展示されている。

会期:2019年3月8日〜6月9日
会場:ジャパン・ソサエティー
住所:33 East 47th StreetNew York, NY 10017
電話番号:+1 212 715 1258
開館時間:12:00〜19:00(金 〜21:00)、土日 11:00〜17:00
休館日:月、メジャーホリデー
料金:一般 12ドル / 学生・シニア 10ドル / 会員・16歳以下無料

 

「機械の中の亡霊(CIAを考える)」
(e-flux)

CIAデジタルアーカイブより 画像提供=ASAKUSA

 1950年代から60年代にわたり、アメリカ中央情報局(CIA)の反共政策のもとに展開されたスパイ活動や戦略的な誘導や、その影響によって動員されたマスメディアや暴力団、抑圧された社会運動などに注目した展覧会「機械の中の亡霊(CIAを考える)」が、4月30日よりe-fluxで開催される。

 ASAKUSAがキュレーションを手がけ、ミヌク・イム、ミン・ウォン、ジョシュア・オコンといった3人のアーティストを紹介する本展では、戦犯でありながら巣鴨プリズンから釈放された岸信介(1896〜1987)をはじめ、近年機密解除されたCIAファイルをアーカイブとして展示。また、かたちを変えて繰り返されるCIAの戦略の反響が、今日の政治的想像力に与える影響、そして日米両国の置かれた関係性を認識することも見どころだ。

会期:2019年4月30日〜6月8日
会場:e-flux
住所:311 E Broadway, New York, NY 10002
開館時間:12:00〜18:00
休館日:日月
料金:無料

 

番外編「Frieze New York 2019」
(ランドールズ・アイランド・パーク)

「Frieze New York 2018」、ガゴシアンのブース Photo by Mark Blower. Courtesy of Mark Blower/Frieze.

 ニューヨークを代表するアートフェアのひとつ、今年第8回となる「フリーズ・ニューヨーク(Frieze New York)」が、5月2日〜5日にランドールズ・アイランド・パークで開催される。26の国からのギャラリーが集まった今回のフェアには、ガゴシアンやハウザー&ワース、デイヴィッド・ツヴィルナーなどのメガギャラリーのほか、ティナ・ケン(台北)、エクスペリメンター(コルカタ)、PKMギャラリー(ソウル)が初めて参加する。

 アニッシュ・カプーアやアレックス・カッツ、ジェニー・ホルツァーなどのアーティストの個展が行われるメインセクションに加え、ロッチェル・ゴルドベルクらのアーティストを紹介する「フリーズ・スカルプチャー」や、新鋭ギャラリーを紹介する「フレーム」と「フォーカス」、そして「フリーズ・トーク」など多彩なプログラムが行われる。

会期:2019年5月2日〜5日(1日はVIPプレビュー)
会場:ランドールズ・アイランド・パーク
住所:20 Randalls Island Park, New York
開館時間:11:00〜19:00(4日、5日〜18:00)
料金:詳細はウェブサイト参照