• HOME
  • MAGAZINE
  • INSIGHT
  • アイ・ウェイウェイからボイス、ピカソまで。2019年注目の…
INSIGHT - 2019.1.4

アイ・ウェイウェイからボイス、ピカソまで。2019年注目のアートムービーとは?

近年、多くの作品が公開されているアートムービー。そこで2019年に公開が予定されているなかからとくに注目したい作品をピックアップして紹介する。

映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』より © 2017 Human Flow UG. All Rights Reserved.

映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』より © 2017 Human Flow UG. All Rights Reserved.

難民に寄り添うアイ・ウェイウェイ。『ヒューマン・フロー 大地漂流』

映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』より © 2017 Human Flow UG. All Rights Reserved.

 中国を代表するアーティストであり、現在はベルリンを拠点に精力的な活動を続けるアイ・ウェイウェイ。その監督作品であるドキュメンタリー映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』が2019年1月12日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開される。

 本作のテーマとなるのは、増え続ける難民だ。2018年、難民の数は過去最高の6850万人となった。そんな状況に対しアイは、ギリシャのレスボス島をはじめ、アフガニスタン、バングラデシュ、ガザ、ドイツ、フランス、イラクなど23ヶ国の難民キャンプ40ヶ所を訪問。実際の難民にカメラを向け、インタビューを交えた撮影を行った。淡々と描かれる難民の現状を、アイの視点を通して見つめたい。

公開:2019年1月12日、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・製作:アイ・ウェイウェイ
配給:キノフィルムズ

マルタン・マルジェラとは誰か? 『We Margiela マルジェラと私たち』

映画『We Margiela マルジェラと私たち』参考画像 ©2017 mint film office / AVROTROS

 熱烈なファンを持つファッションブランド「メゾン マルタン マルジェラ」。その創始者、マルタン・マルジェラの素顔に迫るドキュメンタリー映画『We Margiela マルジェラと私たち』が2019年2月より全国で順次公開される。

 本作では、ブランド共同創始者のジェニー・メイレンスや、初期のデザインに関わっていたディアナ・フェレッティ・ヴェローニ、メイキャップ・アーティストのインゲ・グログニャールら当時のクリエイティブスタッフたちの証言と、数々のアーカイブ映像を紹介。周囲の声を通して、謎に包まれたマルジェラの素顔に迫る。

公開:2019年2月8日 Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
監督:メンナ・ラウラ・メイール
出演:ジェニー・メイレンス(声のみ出演)、ディアナ・フェレッティ・ヴェローニ(ミス・ディアナ)ほか
配給:エスパース・サロウ

ヨーゼフ・ボイス、傷への眼差し。『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』

『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』より © 2017 zero one film, Terz Film

 初期フルクサスにも参加し、「脂」や「フェルト」を使った彫刻やパフォーマンスで知られるアーティスト、ヨーゼフ・ボイス(1921〜86)。いまなお多くのアーティストに影響を与え続けるボイスをテーマにしたドキュメンタリー映画『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』が2019年初春、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほかにて公開される。

 本作の詳細はまだ明らかにされていないが、7000本の樫の木を植えるプロジェクトや、ギャラリーの中で死んだ野うさぎを腕に抱くといったセンセーショナルなパフォーマンスの根幹にある、ボイス自身の傷への眼差しを映し出すものになるという。

公開:2019年初春 アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか公開
監督:アンドレス・ファイエル
出演:ヨーゼフ・ボイス、キャロライン・ティズダル、レア・トンゲス・ストリンガリス、フランツ・ヨーゼフ・ヴァン・デル・グリンテン、ヨハネス・シュトゥットゲン、クラウス・シュテーク
配給・宣伝:アップリンク

ヒトラーはなぜ美術品を略奪したのか? 『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』

『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』より ©2018 – 3D Produzioni and Nexo Digital – All rights reserved

 ナチスに弾圧され奪われた美術品と、それに関わる人々の運命に迫る名画ミステリー『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』が、2019年4月19日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。

 1933年から45年にかけて、ナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品の総数は約60万点にのぼり、戦後70年以上経ったいまでも10万点が行方不明と言われている。なぜヒトラーは美術品略奪に執着したのか? 本作は欧米で活躍する歴史家、美術研究家をはじめ、略奪された美術品の相続人や奪還運動に携わる関係者の証言をもとに、ヒトラーの思想の背景と略奪された美術品が辿った闇の美術史に迫る。

 なお字幕監修は、『怖い絵』シリーズ著者として知られる作家でドイツ文学者の中野京子が担当する。

公開:2019年4月19日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督:クラウディオ・ポリ
字幕監修:中野京子
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム