EXHIBITIONS

大英博物館 北斎

―国内の肉筆画の名品とともに―

2022.04.16 - 06.12

葛飾北斎 為朝図 一幅 江戸時代 1811(文化8) 大英博物館蔵
1881,1210,0.1747 © The Trustees of the British Museum 全期間展示

葛飾北斎 冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 横大判錦絵 1830~33(江戸時代 天保元~4)頃 大英博物館蔵
2008,3008.1.JA © The Trustees of the British Museum 全期間展示

葛飾北斎 市川鰕蔵の山賤実は文覚上人 細判錦絵 江戸時代 1791(寛政3) 大英博物館蔵
1914,0110,0.2 © The Trustees of the British Museum 全期間展示

葛飾北斎 百物語 こはだ小平二 中判錦絵 江戸時代 1833(天保4)頃 大英博物館蔵
2016,3015.2 © The Trustees of the British Museum 全期間展示

葛飾北斎 白拍子図 一幅 江戸時代 1820(文政3)頃 北斎館蔵 展示期間:4月16日~5月16日

葛飾北斎 弘法大師修法図 一幅 江戸時代 1844-47(弘化年間) 西新井大師總持寺 展示期間:5月18~6月12日

 サントリー美術館が展覧会「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」を開催。大英博物館が所蔵する北斎作品が来日し、国内の肉筆画の名品とともに、北斎の画業の変遷をたどる。

 江戸時代後期を代表する浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)は、世界でもっとも著名な日本の芸術家のひとり。《冨嶽三十六景》や『北斎漫画』など、一度見たら忘れられないインパクトを持つ作品の数々は、国内外で高い人気を誇っている。

 北斎と海外との関係については、モネ、ドガ、ゴッホら印象派およびポスト印象派の画家たちによる北斎への傾倒や、フランスを中心としたジャポニスムへの影響がよく知られているが、イギリスにも多くのコレクターや研究者がおり、その愛好の歴史は19世紀までさかのぼることができる。なかでも大英博物館は、複数のコレクターから入手した北斎の優品を多数収蔵し、世界でも指折りのコレクションを有している。

 本展では、大英博物館所蔵の北斎作品を中心に展覧。約70年におよぶ北斎の作画活動のなかでも、とくに還暦を迎えた60歳から90歳で亡くなるまでの30年間に焦点を当て、数多くの代表作が生み出されていく過程を追う。

 また本展は、大英博物館に北斎作品を納めたコレクターたちにも注目。6人のコレクターおよび研究者の旧蔵品と著作や関連資料などを展示することで、イギリスにおける日本美術愛好の様相を浮き彫りにする(会期中、展示替えあり)。