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EXHIBITIONS

つくりかけラボ04

飯川雄大「デコレータークラブ —0人もしくは1人以上の観客に向けて」

デコレータークラブ 配置・調整・周遊 2020 ヨコハマトリエンナーレ2020、プロット48の展示風景 撮影=飯川雄大

デコレータークラブ−知覚を拒む 2020 高松市美術館の展示風景(2020) 撮影=飯川雄大

デコレータークラブ−ピンクの猫の小林さん 2020 並木クリニック中庭の展示風景(2020) 横浜市金沢区並木団地 撮影=阪中隆文

 千葉市美術館が行う「つくりかけラボ」は、「五感でたのしむ」「素材にふれる」「コミュニケーションがはじまる」いずれかのテーマに沿った公開制作やワークショップを通して空間をつくり上げていく、参加・体験型のアーティストプロジェクト。いつでも誰でも、空間が変化し続けるクリエイティブな「つくりかけ」を楽しみ、アートに関わることができる表現の場だ。

「つくりかけラボ」の第4弾では、兵庫を拠点に活動する美術家・飯川雄大を迎えて開催する。

 飯川は1981年兵庫県生まれ。人の認識の不確かさや、社会のなかで見逃されがちな事象に注目し、鑑賞者の気づきや能動的な反応を促すような映像やインスタレーションを制作している。2020年に高松市美術館で個展「デコレータークラブ―知覚を拒む」を開催した。

 飯川の作品につけられるタイトルの「デコレータークラブ」とは、海藻や小石を身につけて姿を変えるカニのこと。飯川は、このカニを発想の原点に、鑑賞者の気づきや反応を誘う様々なプロジェクトを行ってきた。

 今回のサブタイトルは「0人もしくは1人以上の観客に向けて」。飯川とともにつくる、「いつもとはちょっとようすのちがう」千葉市美術館を楽しみたい。