EXHIBITIONS

10 Mame Kurogouchi

キービジュアル

 長野県立美術館は、日本を代表するファッションブランドのひとつ「Mame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)の単独初となる美術館での展覧会を開催する。

「Mame Kurogouchi」は、長野県出身の黒河内真衣子が2010年に立ち上げ、これまでに毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞(2014)やFashion Prize of Tokyo(2017)を受賞。18年よりパリでコレクションを発表し、長野県立美術館のリニューアル・オープンにあたっては、スタッフユニフォームのデザインを手がける。

「10 Mame Kurogouchi」と題する本展では、黒河内の私小説的とも言えるクリエイションの背後に複雑にレイヤーされた諸要素を視覚化し、10年間に及ぶ創作の旅路を紹介。これまで発表されたコレクションに共通する10のキーワードが、デザイナー自身のダイアリー、着想源となった品々や写真、テキスト、オリジナルのテキスタイル、コレクションのアーカイヴなどを用いて多面的に可視化され、ブランドの思想の根底にふれるかのような空間が展開される。

 黒河内の生まれ故郷であり、自身のもっとも初源的なルーツである長野の地そのものを案内役に、10周年を迎えた「Mame Kurogouchi」の、これまで発表されることのなかったクリエイションの源泉に迫る。