EXHIBITIONS

ローランド・ハーゲンバーグ写真展「ジャン=ミシェル・バスキア」

Blue Sheep Shop
2019.10.09 - 10.21

©︎ Roland Hagenberg

©︎ Roland Hagenberg

ローランド・ハーゲンバーグ © YOSHIKI SUZUKI

 日本初の本格的回顧展「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」(森アーツセンターギャラリー、〜11月17日)の開幕を記念し、バスキアのポートレイト作品でも知られるローランド・ハーゲンバーグの写真展が開催中だ。

 ハーゲンバーグはオーストリア出身。映像、写真を手がけるマルチメディア・アーティストであり、『ヴォーグ』や『アーキテクチュアル・ダイジェスト』といった国際的な雑誌のライターでもある。1980年代にニューヨークの美術界を取り上げ、いまでは伝説となっているアーティストたちと書籍制作のプロジェクトで協働。アンディ・ウォーホルキース・へリングらと親好を深め、ハーゲンバーグが撮影したバスキアの写真は、国際的な回顧展やカタログで定期的に紹介されている。

 近年では、ロンドンのバービカン、フランクフルトのシアン美術館、パリのルイ・ヴィトン財団などで個展を開催。2010年には、建築家・藤森照信や原広司らの設計によるマイクロ住宅を建設するための「ライディング・プロジェクト」を立ち上げた。14年、オーストリア観光局より最優秀革新賞を受賞。日本建築に関するハーゲンバーグの書籍は、英語、日本語、中国語で出版されている。
 
 本展では、生前のバスキアがスタジオで創作する様子を撮り下ろした貴重な写真作品を展示。会期中、ブルーシープが刊行した「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」公式図録をはじめとする、バスキア関連書籍の販売も行う。最終日の10月21日には、 ハーゲンバーグが在廊予定。