EXHIBITIONS

小寺創太「米会話」

2026.09.12 - 10.11
 東京・浅草のToken Art Centerで、小寺創太の個展「米会話」が開催される。会期は9月12日〜10月11日。

 小寺は1996年東京都青梅市生まれ。2021年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了する。小寺は、自身の身体を展示空間に置く「いる派」を標榜し、身体とそれを取り巻く環境や他者との関係、そして展覧会制度そのものを問い直すような作品を発表してきた。

 近年、小寺は、通常は立ち入ることのできない横田基地内に入る手段として、基地内で行われている英会話学習に目を付け、実際に基地の内部で英会話を続けている。小寺は、基地内で英会話を学ぶという経験を通して、自身のアメリカへの憧憬や反感、英語へのコンプレックスと向き合いながら、戦後日本がアメリカを受容してきた歴史を問い直し始めた。

 本展では、「We Are The World」や「八紘一宇」といった言葉が重要なモチーフとして扱われている。それぞれ異なる時代や文脈に属しながら世界や人々の結びつきを示す言葉が、国家や覇権の論理と結びつくことで境界を引き、排除と包摂を正当化する言葉へと変化する変容と暴走、自滅を小寺は捉えようとする。

 展覧会タイトルは、「英会話」と「アメリカ」を重ねた小寺による造語となっている。会場では、新作のインスタレーション、音響、写真、映像を紹介。英語を話すことへのコンプレックスやアメリカへの個人的な憧憬と反感を起点に、横田基地という具体的な場所を経由して戦後日本とアメリカ、そして世界をめぐる問いへと展開する。